日曜日, 2月 05, 2017

こだわりの撮影構図

 撮影構図とは、被写体(ダンサー)だけでなく背景も構図に含まれる。実際、ゲネプロの時、先生方は客席センターの中程に座り、そこから見て美しい並びや位置を修正しておられます。だから、カメラマンもセンターにこだわります。そんな中、カメラ3台中継だからと言って、センター・上下(かみしも)と配置しても、上下のカメラの背景は袖幕だったりする。もちろん、コッペリアのような、「ハ」の字型のセットがある場合は別ですが、大抵は、背景絵幕だけですね。だから、超望遠レンズが普及していなかった頃、寄りカメラは客席中程のセンターから離れた位置に座らせて貰って撮っていた老舗ビデオ業者も、現在は、超望遠レンズが普及し全てのカメラをセンターに近づけて撮っているのでどのカメラに切り替えても背景が背景絵幕になりやすくなるのです。私は、ドキュメンタリー番組のカメラマンだったので、若い時から超望遠レンズを使いこなしていました。だから、舞台のカメラマンに転身しても、カメラ位置は最後部座席が一番迷惑にならず超望遠レンズが要ることを知っていたので、エクステンダー付きのレンズを持っていた。以上のことから動画でも撮影構図は美意識への追及でありこだわらなければならない。